第9回「ものづくり日本大賞」九州経済産業局長賞受賞

第9回ものづくり日本大賞

九州経済産業局長賞受賞

宇宙を翔けるものづくり全方位技術のソリューション提供

 

【部門】
 製造・生産プロセス部門

【受賞者】
代表取締役社長(リーダー)  西嶋 真由企    他3名

【推薦者】
株式会社大分銀行 佐伯駅前支店

私たちニシジマ精機は新しい時代に向かって
最新技術と先進設備を集結し新たな成長産業へ挑戦します

概要

地場を代表するものづくり企業として、重厚長大な産業から精密加工が必要な産業に対して部品の試作から設備の保守点検など、一連の工程・分野をカバーし培った技術をもって新たな産業へ。

外部発注していたシステムや機械メンテナンス、修理補修部品を内製化することで製造業のソリューション化を図りました。設計、試作、製造(部品設備)、保守点検(メンテナンス)を自社でカバーすることで今までの発電関連や鋼鉄プラント関連、湾岸関連、半導体関連事業から、新たな成長産業である医療関連や宇宙事業関連への参入に取り組んでいます。参入事例としましては、九州工業大学と大分県内4社が共同開発で打ち上げられた地球低軌道環境観測衛星「てんこう」です。当社は内部構造の製造加工を担当しましたが、衝撃テストも初回でクリアし、培ってきた技術力が確かな実績に繋がる結果となりました。 

社会的課題への対応

生産設備の安定的な稼働は業界共通の恒久的な課題。
自社の経験を最大限に生かして、日本のものづくり産業を下支え

2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によりサプライチェーンは寸断され、未曾有の事態に各国が混乱に陥りました。各国の様々な事情により日本でも自動車部品や電子部品の供給途絶、補修部品の入手が困難となり、結果として稼働率の低下へと繋がることになりました。また、新型コロナウイルスが落ち着きをみせると今度は急激な生産回復などの為、メンテナンス不足による生産設備の故障が頻発しこれも稼働率低下の原因の一因となりました。この経験を活かすためにも、補修部品の内製化に踏み切り、調達に要する時間を削減しました。さらに、自社の経験を生かした予兆保全により生産設備の安定稼働に貢献し、サプライチェーンのバトンを切らさぬよう、日本のものづくり産業の下支えに貢献してまいります。

波及効果

メンテナンスに必要な部品も内製化。
これにより自社が保有する技術力の高度化が進み、新たな成長産業への挑戦に

新たな成長産業である宇宙産業は、今後も成長が見込まれており、2050年には市場規模が約200兆円に成長するとも考えられ、関連スタートアップ企業や新たな製造業者などが新規参入をしています。その為 当社の「製造業のサービス化」を活かした市場もまだまだ大きくなると予想しています。また、宇宙産業の成長が予測されるなか大分県の宇宙港の取組が軌道に乗れば、30年後の国内市場が4.4兆円の見込みとなっています。地域への経済効果1%でも大分県にとって大きなインパクトになると私たちは信じています。

ものづくり日本大賞とは

「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを着実に継承し、新たな事業環境の変化にも柔軟に対象にしながら更に発展させていくため、ものづくりの第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる方々を表彰する制度です。

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